第2回世界インターネット大会が16日午前、浙江省烏鎮で開幕した。中国の習近平国家主席が開幕式に出席し、基調演説を行った。
16日付米ウォール・ストリート・ジャーナルは、「習主席は中国の『ネットワーク主権』に対する願いについて言及し、他国は自国に適した手段によりネットワーク活動を監督管理する一国の権利を尊重すべきと述べた。習主席は、いかなる国も一方的に主導、もしくは数カ国と共に主導すべきではないと表明した。中国は、米国がインターネットの管理について、過度の影響力を持っていると考えている」と報じた。
BBCも同じく報道の重点を「ネットワーク主権」に置き、「習主席はインターネット大会において、国連憲章の主権の平等に関する規定は、サイバー空間にも適用されると表明した。習主席の基調演説は、ネットワークの安全・管理が国家優先事項に格上げされたことを象徴している。習主席は、6億7000万人のネットユーザーを持つ中国は、国際ルールの制定において発言権を持つべきだという情報を伝えた」と報じた。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、「中国の最高指導者が国際的な科学技術大会に出席し、中国のネットワーク規範に対する観点を公然と示すのは極めて稀だ。出席者には、中央アジア諸国の首脳、世界のサイバー空間専門家、中国IT大手の経営者が含まれる。これは各国政府の、テロリズム、マネーロンダリング、サイバー攻撃、その他のネット関連の犯罪活動を撲滅する願いを反映したかのようだ。習主席は、サイバー空間は各国が駆け引きを展開する戦場、違法と犯罪の温床になるべきではないと述べた」と伝えた。