国連の第二次世界大戦終結60周年記念特別総会が9日、ニューヨークの国連本部で行われ、国連中国代表部の王光亜国連大使が次のように発言した。
われわれが歴史を振り返り、歴史を記念する目的は、血生臭い戦争を忘れず、再び繰り返してはいけないと人々に警鐘を鳴らすためである。
第二次世界大戦終結からすでに60年が過ぎ、平和の種は各国人民の心の中に深く植えられ、和解の推進と累積も絶えず希望の実を結んでいる。
われわれは60年後の今日でもナチズムと軍国主義の亡霊がまだ存在することに気が付かないわけにはいかない。少数の頑迷な追随者と一部の極右勢力・組織は、愚かなことに依然として歴史の罪をねじ曲げ、否定して、人類の良心に挑戦している。国際社会はこれに必ず警戒し続けなければならない。きょうの特別総会開催は、第二次世界大戦の犠牲者に哀悼を捧げるためだけでなく、さらに歴史を銘記し、歴史を正視し、教訓をくみ取るためである。こうすることで初めて後世が再び戦争の苦しみに遭うのを避けることができるのだ。
国連は60年前、世界反ファシスト戦争勝利の中で誕生した。今日、戦禍の再発を防ぎ、世界の平和と安定を保ち、人類の進歩と発展を推進するため、国連は依然として最も重要な責任を担っている。テロリズムと国際犯罪の取り締まりや貧困と不平等の根絶、公正で合理的な国際政治経済の新秩序を築くことが国連の新しい使命である。
「人民網日本語版」2005年5月10日