ロシア政府は9日、偉大な防衛戦争の勝利60周年を記念し、モスクワで盛大な式典を催した。式典には中国の胡錦濤国家主席など世界50数カ国の首脳や、国際機関の代表が出席した。胡主席は出席に際して発表した談話で、次のように語った。
60数年前にファシスト侵略者が発動した侵略戦争は、人類史上かつてない災禍をもたらし、旧ソ連や中国を含む60数カ国、20億人近くが戦争に巻き込まれた。正義と悪が死闘したあの戦争において、平和を愛する全世界の国々、人々は一致団結し、勇敢に奮戦し、鮮血と生命によって人類の尊厳を守り、世界平和を勝ち取った。
今日の世界では、平和・発展・協力が時代の潮流となった。平和は発展の基本的な前提であり、発展は平和の強固な土台であり、協力は恒久平和と共同発展を実現する重要な道である。各国の人民は潮流に従い、チャンスを捉え、心を1つに協力し、平和と安定を守り、共同発展を促し、全面協力を推進するべきだ。
歴史を鑑(かがみ)として未来を切り開くことが、人類社会が歴史の悲劇に向き合う上での正しい選択だ。歴史の教訓を心に刻み、戦争が人民にもたらした苦難を記憶してこそ、はじめて歴史の悲劇の再演を免れることができる。中国は確固不動として平和発展路線を歩み、世界各国と共に、世界平和の維持と共同発展の促進に一層の貢献を果たしていく。
式典終了後、胡主席と各国首脳は赤の広場から無名戦士の墓まで歩き、献花黙祷した。
「人民網日本語版」2005年5月10日