第二次世界大戦中、旧日本軍が中国の長城沿い地区で千里にわたる無人区を作った暴行を記述する本が、近いうち、中国で出版されることになる。
「長城沿い千里の無人区」と題するこの本は、五巻からなる200万字にのぼるもので、それには総合的な論述や、被害者の証言、歴史保存文書資料、統計資料、図表、及び数百枚の写真が含まれており、そのほか、日本人学者による『無人区』についての考察成果も取り入れられている。
当時の「無人区」は、中国北部の長城沿い地区にあり、長さおよそ1000キロメートルで、総面積が5万平方キロに達する。1939年から1945年までの6年間、中国に侵入した旧日本軍はその支持で設立された満州国政権の安全を強化するため、長城沿い地区で「無人区」を作り、地元の住民を旧日本軍がコントロールする地域に移させたほか、1万7000以上の村を焼き払い、中国人およそ30万人を虐殺した。
「CRI」より2005/05/18