中国人民対外友好協会の陳呉蘇会長は23日、中日共同シンポジウム「北京・東京論壇」で、「戦争政策の実行が日本にもたらしたのは損害だけだ。一方、戦争放棄政策は日本に繁栄をもたらした」と述べた。
陳会長はさらに次のように述べた。
中国が中日間の長期的平和の実現を主張するのは、中国の利益のためだけでなく、日本に抱く善意の現れでもある。中国はもちろん自国の利益を守ろうとする。世界のどの国も、政策決定時には常に国益を出発点とするだろう。しかし皆さんに説明したいこととして、中国は決して、自国の利益だけを考えて他国の利益に配慮しないわけではない。中国は、共同発展の促進と多国間協力の堅持を主張する、つまり世界各国との利益共有の実現を望んでいる。中日関係については、互いに手を取り合って協力しなければ、共通利益の最大化は実現しないと考えている。
「人民網日本語版」2005年8月24日