日本の村山富市元首相は6日午前、南京市で開かれた世界反ファシスト戦争勝利60周年と中日協力による南京城壁修復10周年を記念する大会に書面であいさつを寄せた。この中で村山元首相は「度重なる小泉総理の靖国神社参拝は、近隣諸国の人々の気持ちを傷つけた。小泉総理は、近隣諸国との関係をもっと真剣に考える立場から、参拝を止めるべきだ」と述べた。中国青年報が伝えた。
村山元首相は、首相を務めていた1995年8月15日に発表した「村山談話」の内容を改めて繰り返し、日本の侵略によって被害を受けたアジア各国に謝罪した。また「村山談話」を発表してから10年、歴代の日本政府は「村山談話」の精神を継承し、今年8月15日に小泉総理大臣が発表した談話も、中心的な内容は10年前の村山談話をほぼ受け継いでいるとした。その上で、より重要なのは、自らの言葉に行動を伴わせることであり、相手の気持ちを深く理解することだと述べた。
村山元首相は、20世紀の教訓として戒めるべき点として、自国民と国家の利益にとらわれて、偏狭なナショナリズムを煽ることが、非常に危険なことだと指摘。歴史の事実をねじ曲げ、自分の国だけが正しく他国は間違っているとか、自分だけが優れていて他の国民は劣っているとする考え方は、結局自分に跳ね返ってくるものであり、このようなことは決して許されないと述べた。
「人民網日本語版」 2005年9月7日