1月3日、「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館(対中侵略日本軍による南京大虐殺で殺害された同胞の記念館)」の朱成山館長宛に、日本の東史郎案件裁判実行委員会の長山内小夜子事務局長から、日本の対中侵略戦争に参加した元日本軍兵士の東史郎氏は3日午前11時45分、病気のため日本の京都府でなくなった旨の連絡が入った。東史郎氏は享年95歳。「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」側は直ちに東史郎氏のご親族に弔電を送った。
東史郎氏は1912年に生まれ、対中侵略日本軍第16師団第20中隊の元兵士で、1937年に対中侵略の戦争および南京大虐殺に参加した。戦後、人間性が蘇った東史郎氏は自らの犯した罪に対して悔恨の念を抱き、中国人民に対して心から反省と謝罪の意思を示すと同時に、日本各地のさまざまな集会で講演を行い、日本軍の南京大虐殺の犯罪行為を勇気を持って暴いた。
1987年、東史郎氏は自分の戦時の日記を公開し、そして南京大虐殺50周年の際に、わざわざ南京まで足を運び、南京大虐殺の犠牲者に反省と謝罪の意を示した。
「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」側は、弔電の中で「東史郎氏は中国を侵略した元日本軍兵士の一人として、中国人民に危害を加えた一方、日本の軍国主義の被害者でもある……東史郎氏の逝去は日本の歴史の真実を認め、日中友好に尽力する正義感のある人々にとって大きな損失であり、中国人民も一友人を失うことになった」、と語った。
東史郎氏の葬儀は1月6日午前10時に行われることになっている。
写真(上):歴史の真実を語る東史郎氏
写真(中):東史郎氏の戦時の日記
写真(下):2000年2月27日、「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」に訪れ、南京大虐殺の犠牲者に謝罪するとともに、お祈りを捧げる東史郎氏
「チャイナネット」2006年1月4日