中国共産党中央政治局の李長春常務委員は人民大会堂で11日、日本の作家でノーベル文学賞受賞者の大江健三郎氏と会見した。李委員は大江氏の訪中に歓迎の意を表明した。両者の主な発言は次の通り。
▽李常務委員
大江先生は中国人民の古い友人だ。1960年代に日本文学界の代表団で訪中した際には、毛沢東主席、周恩来総理、陳毅副総理など前世代の指導者の接見を受けた。大江先生は長年にわたり、日本軍国主義の復活への反対、平和の主張と促進、中日両国の文化交流と中日友好事業の増進などにおいて、たゆまぬ努力を続けてきた。
中日両国の人民は歴史を鑑(かがみ)として未来に向かい、相互尊重を基礎に友好的につきあい、手を携えて地域・世界の平和を守らなければならない。これは両国人民の最大の願いであるとともに、両国人民の最大の利益でもある。
▽大江氏
両国には長年の友好的交流の歴史がある。両国の前世代のリーダーが切り開いた日中友好関係を、いっそう大切にするべきだ。われわれは両国人民、特に若者の友好交流をさらに促進し、日中友好関係の継続的な発展のために新たな努力をしなければならない。
「人民網日本語版」2006年9月12日