「中日韓賢人会議」の第3回会合が28日に北京で開かれ、各国の政界・学界の有識者が「持続可能な発展と北東アジア地域の協力」をテーマに議論し、「貿易と金融」「環境と資源」「文化と教育」の3分野で共同提言を発表した。中国は銭其シン元副総理、韓国は李洪九元首相、日本は中曽根康弘元首相が代表を務めた。

銭元副総理は「中日韓は自然、歴史、社会、発展水準において差異があるが、地理的に隣接し、人々の縁は親しく、文化は融け合い、経済は通じ合い、持続可能な発展の実現において強い補完性を備えている。地域の一体化を推進するため、政府だけでなく中日韓の学者、専門家、民間人が努力していくべきだ」と述べた。

李元首相は「各国が長所を発揮し、気候変動・金融危機・エネルギー不足など現在のグローバルな問題に共同で対処するべきだ。クリーン技術の開発も強化する必要がある」と提言した。

中曽根元首相は「日中韓は何があろうと『平和友好』を堅持しなければならない。日中韓が強く手を握り合い、力を結集してこそ、世界におけるアジアの発言権を高め、各種の協力計画を実現することができる」と呼びかけた。

「人民網日本語版」2008年4月29日