日本中部の宇都宮市にあるごく普通の居酒屋で、店内で活発に動き回る猿が、客の注目を浴びている。「ふくちゃん」と呼ばれるこの猿は、入店した客一人ひとりに熱いおしぼりを手渡すのが仕事だ。敏捷に動くこの「ふくちゃん」は今年4歳。すでに2年間の訓練を受けている。初めて仕事に就いた日から、ふくちゃんは客たちの賞賛を受け、客の多くがご褒美のチップとして、枝豆をあげたりしている。
居酒屋で働くもう一匹の「やっちゃん」は今年12歳。ふくちゃんよりも責任重大の仕事を任されている。やっちゃんは主に客からオーダーを取り、ビールを運ぶ仕事をこなす。客の注文する「ビール」という言葉を聞き取り、すぐにビール瓶を持ってきてくれる。この2匹の猿は今ではこの居酒屋の看板猿となっている。彼らを見るだけのためにわざわざやって来る客もめずらしくない。
居酒屋の店主によると、この2匹の猿は、もともとペットとして飼われていた。あるとき、この2匹のペットが、主人の仕事をみようみまねで真似ていることに気づく。これがきっかけとなり店の手伝いをするようになったという。今では3匹の小猿が新たに加わった。将来、新スタッフとして訓練を受けることになるだろう。
「人民網日本語版」 2008年10月09日 |