日本長野県川上村と言えば、海抜一千メートル以上にある山村であるが、この山村では3日、「チャンネル中国放送開始」式典が行われた。これにより、この村に住む4000人余の日本人と中国人の研修生達は中国上海のテレビ番組を視聴できるようになった。
この村の藤原忠彦村長の紹介によると、川上村は豊かな自然に恵まれ、その冷涼な気候を利用した高原野菜の生産販売が全国的に有名な村で、特にレタスの生産高は日本一を誇り、レタス王国と呼ばれるほどだ。しかし、村にとって悩みの一つは労働力不足。そこで、その解決策として、4年前から外国人農業研修生の制度を導入した。今年は中国から600人ほどの研修生を受け入れる予定となっているという。
藤原村長は更に「これらの研修生達は真面目に研修をするが、母国の生の情報を入手することが非常に困難であった。テレビはあるが、言葉が余りできないため、見ていても余り面白くない。そこで、日本で「チャンネル中国」を放送されているSTV-JAPANさんの特別な協力を得て、村内のKTVを通じて「チャンネル中国」を放送することになった。これで、余暇に中国の研修生達は中国のテレビ番組を視聴できるようになる」と語った。
3日に行われる「チャンネル中国放送開始」式典には、藤原村長を初め村役場の方々、それにSTV-JAPAN株式会社の徐テキミン社長らが出席し、共に草の根の交流増進や日中友好のために力を尽くしていくと決意を固めた。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年12月3日 |