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「笹川杯」優秀賞作品:日本を"感知"する3つの方法
発信時間: 2009-05-19 | チャイナネット

文=遼寧省 趙凱

従弟が日本から電話をくれる度、日本について話し始めると、往々にして物質的に豊かであるというだけでなく日本人もいいものだという話になる。彼が日本へ行く前には、歴史などの問題があるため、私もそうなのだが、日本に対して一種の敵意を抱いていたように覚えている。しかし、今や彼の心境は変わってしまったようで、現在の日本と往時の軍国主義日本とは区別して見ているようだ。だが、ずっと中国にいる私は、依然として何ら変わっていない。

 

私は瀋陽の田舎に住む一身体障害者で、9歳でリウマチを患い、18歳で半身不随に陥った。2006年、遼寧省作家協会が瀋陽市の委員会に働きかけてくれ、私は人工の双寛骨関節と交換する治療を無料で受けさせてもらった。お陰で多少は歩けるまでに回復した。私は基本的に遠方へは出かけないし、住んでいる村を離れたこともない。それでは、私が心に描く日本とは、どのようなものだろうか。

 

私は三通りの方法で日本を"感知"する。まずは、歴史を通じてである。甲午の海戦から抗日戦争の勝利まで、半世紀にも亘る対中侵略の歴史である。瀋陽は「9.18」の屈辱を受けた地であり、日本の侵略者はかつてこの土地で細菌兵器を狂ったように放射していた。私の村でも数人がコレラで亡くなった。漢方医だった母方の祖父を始め私の親戚からも被害者が出た。

 

次に、文学作品を通じてである。世界一の長編小説『源氏物語』から芥川竜之介の『羅生門』まで、小林多喜二の『蟹工船』、川端康成の『雪国』、そして現代の映画やテレビ―『君よ憤怒の河を渡れ』、『人間の証明』、『燃えろアタック』、『赤い疑惑』、『一休さん』など。

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