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儒家文化の発揚を呼びかける中日韓の学者 |
発信時間: 2009-05-25 | チャイナネット |
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浙江省杭州市桐廬県では22日、「退庵・子陵両先生の義理精神国際学術講演会」が開催され、中国、日本、韓国の専門家や学者160人余りが参加した。3カ国の学者たちは、儒家の隠逸文化と現代社会との関係を詳しく検討し、共同で伝統の儒家文化を発揚して、義理の精神を以って忠実や誠実といった伝統的な価値観を改めて築こうと呼びかけた。
かつて朝鮮王朝の太祖・李成桂は、高麗王朝を打ち破って朝鮮王朝を打ち立てた時、金居翼という人物を「右議政」に命じた。金居翼は新羅王朝の最後の王・敬順王の4番目の息子の13番目の孫である。金居翼は亡国への節を守り義理をたてるために李成桂の申し出を断り、一家と一緒に隠棲した。そのため韓国では、金居翼を中国の厳子陵(厳光)と同一に論じることが多い(厳子陵は、後漢を興した光武帝と共に学び、光武帝が即位すると身を隠した。光武帝は彼を重用しようと国中を探し、釣りをしている厳子陵を見つけるが、最終的に厳子陵がその招きに応じることはなかった)。
韓国のある文化代表団は2006年、この2人の儒家の先賢を記念するために厳子陵の故郷である桐廬を訪れ、厳子陵が釣りをしていたといわれる場所に碑を建て記念のイベントを行った。この碑が建てられた3年後の今日、韓国学術文化代表団は再びこの場所を訪れ、2人の先賢の高尚な品格と固い節操を追想した。
日本の儒学の専門家たちも講演会で積極的に発言し、九州退渓学研究会の疋田啓佑会長は、「儒学は決して役に立たない歴史のゴミではなく、伝統文化の象徴である。このような伝統的な倫理や義理を発揚することで誠実さや道徳を保つことができ、社会の発展を推し進めることができる。物質文明を追求するという基礎ものと、道徳的価値をさらに重視する必要がある」と述べた。 「チャイナネット」 2009年5月25日 |
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