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福原義春資生堂名誉会長の半生記 中国語版刊行
発信時間: 2009-07-19 | チャイナネット

        

 

 

アジア最大の化粧品メーカー資生堂の名誉会長・福原義春氏の半生記『ぼくの複線人生』がこのほど、中国青年出版社より翻訳、刊行された(中国語タイトル《我的多轨人生》)。出版記念発表会が、7月17日、北京の釣魚台国賓館で行われた。

原書は、福原氏が2007年、『東京新聞』に連載していた「この道」を、岩波書店が単行本として出版したものである。企業経営の理念だけでなく、人間の生き方そのものに対する考えが綴られている。

席上、福原氏は挨拶に立ち、「仕事と趣味を並立させる」自らの人生を「複数の線路の上を走り続ける」ようと例え、自伝は「自分の人生を社会に提案しようとするもの」と語った。本の中には、資生堂が80年代初めに中国市場へ参入した経緯も書かれており、中国人読者にとっても興味深い内容になると見られている。

中国青年出版社総社の張景岩社長は、出版にあたり、「中国人読者の日本への理解を深めることができ、とりわけ、企業経営に関心のある読者にとっては先輩の経験を知る上に役立つだろう」と期待を語った。

福原氏は1931年東京生まれ、1953年慶応義塾大学経済学部卒業と同時に株式会社資生堂入社。1987年から10年間、同社の代表取締役社長と務め、現在は名誉会長。70年代末から、資生堂の商談責任者として、意欲的に中国との提携に乗り出し、現在、同社の海外市場における中国市場のシェアは20%を占めるようになった。2002年には、北京市市長から「北京市名誉市民」の称号が贈られ、2008年の北京五輪開会式にも招かれて出席した。

 

「中国国際放送局 日本語版」より 2009年7月19日

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