中国科技交流センターの招きを受け、四川省科技交流センターの具体的な手配のもと、「アイガモ農法」の生みの親として知られる古野隆雄さんが今年上半期、四川省綿竹市の板橋鎮と新市鎮に赴き、地元の農家に「アイガモ農法」の指導を行い、地元の農業技術関係者および農家の歓迎を受けた。古野さんから受けた指導通りの方法で各鎮で試験的に1000ムー(1ムー=6.667アール)の水田をつくったところ、実際に1ムー当たり2000元の増収となり、農家は非常に喜んだ。科技部門の公式サイトが28日伝えた。
「アイガモ農法」は、アイガモを田んぼに放して無農薬で米を作る方法で、環境にやさしく、実用的な農法とされる。効率が低く、汚染のひどい従来の農法を改善する、全く新しい理念だ。農業の生産技術と生産方法を見直し、より良い経済効果と生態効果をあげ、農産物の優良化を推進し、無農薬農産物・グリーン農産物・有機食品を発展させるのにプラスとなるだけでなく、農業メカニズムの調整のほか、農業効率を高め、農家の増収に貢献し、農産物の市場競争力を高めるのにも役立つ。古野さんは研究と実践を重ね、今では水田にアイガモだけでなく、ドジョウやアゾラという浮草も取り入れている。
綿竹科技局は、市をあげてこの農法の普及に取り組み、すでに市全域で技術指導が行われ、市全体の50%以上の水田で実際にこの農法を実施していく方針だ。来年は1万ムーにまで広げ、環境保護や農家の増収に貢献したいとしている。
「人民網日本語版」2009年8月28日 |