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日本衆院選:民主党が大勝、第1党に
発信時間: 2009-08-31 | チャイナネット

 

1955年の結党以来初めて衆院第1党の座を失った自民党

 

日本時間31日午前1時、第45回衆議院議員選挙の開票結果が明らかになった。全480議席中、民主党が300議席以上を獲得。自民党はわずか110数議席となり、民主党が勝利を収めたのだ。

■「初」づくしの選挙結果

投開票日の30日明け方、気象庁は台風11号が関東地方へ移動すると予報した。昼頃には、台風のため一部の島で投票の締切が繰り上げられた。夕方には、台風による暴雨が東京に到達した。開票結果が続々と明らかになると、自然の台風と政治の台風が同時に襲来したことを人々は悟った。

衆院選の結果による政権交代を、日本は戦後わずか2回しか経験していない。最初は1947年で、社会党が第1党になり政権を握った。次は1993年で、自民党は第1党の地位は維持したものの過半数に達せず、結党以来初めて政権の座から退いた。

衆院第1党の交代による政権交代は、戦後62年ぶりの出来事だ。自民党が衆院第1党の座を失うのも、1955年の結党以来初だ。今回の総選挙では政権選択が焦点となった。1つの野党が単独過半数を獲得して政権交代を実現するのも、戦後初のことだ。政治学者の佐々木毅教授(学習院大学)は「戦後政治の総決算は過去に何度も語られてきたが、今回の総選挙こそが真の意味での総決算となる」と語る。

■試される民主党政権

鳩山由紀夫代表率いる民主党は大勝したが、9月中旬の民主党内閣誕生までは、麻生内閣が引き続き政権を運営する。民主党は8月31日に社民党、国民新党と連立政権について協議する予定だ。同日には「政権移行チーム」も設置され、首相候補の鳩山氏が官房長官など主要閣僚候補を決定する。

民主党指導部は選挙期間中、政権交代を実現した場合、少なくとも1年は内政問題の処理を最優先すると表明していた。だが実際の日程を見ると、鳩山次期首相はまず外交能力を試されることになる。外務省がすでに定めた日程により、次期首相は9月21日にニューヨークで一連の国際会議に出席し、演説を行う。気候変動、日米関係、アジア外交、世界経済などの重要議題に対して、鳩山氏が国際舞台でどのような答案を示すかが、民主党政権の安定と展望を左右する。10月2日にはコペンハーゲンで、2016年夏季五輪の開催都市を決定する国際オリンピック委員会の総会も開かれる。東京も名乗りを上げており、すでに麻生首相が総会への出席を申請していた。政権交代後に次期首相が出席する総会で、最終的な勝敗が決するのだ。

「人民網日本語版」2009年8月31日

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