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中、日「孫悟空」の対話 六小齢童&石山雄太
発信時間: 2009-09-24 | チャイナネット

――章先生の演じる孫悟空は、国内外で賞賛を得ていますが、今後どのような方向を目指そうとお考えですか?

六小齢童 私の人生は、『西遊記』と孫悟空とは切っても切れない定めです。テレビドラマの『西遊記』の使命は終わりましたが、「西遊文化」と「猴王精神」を広めるためには、まだまだやらなくてはならないことがあります。

苦闘して勝ち取り、不撓不屈で、泣き言をいわない精神を表す『西遊記』は、中国の古典名作というだけではなく、全人類の精神文化の宝物ということができます。私には『西遊記』の豊かで深い思想をより多くの人々に理解させる義務があると考えています。近ごろはたびたび学校の門をくぐって、「西遊文化」について講演しています。『西遊記』に対する自分の認識を本にしたためました。『西遊記』に関する各種の学術会議にも出席しています。

将来は、『西遊記』の著名なシーンである「大暴れ天宮(大いに天宮をさわがす)」という映画を撮るつもりです。『西遊記』のテーマパークを北京、上海、海南島などに造り、子どもたちに東方文化の優雅さを味わってもらおうと構想を練っているところです。

 

――近ごろは、中国だけでなく外国でも『西遊記』に手を加えたテレビや映画の作品が結構ありますね。これらの社会での評価はまちまちですが、この現象をどのように見ていますか?

六小齢童 私は、原書に忠実に、面白おかしい改編には慎重に、という立場をとっています。時代の発展と変化とともに、今の大衆が喜んで受け入れてくれる方式で『西遊記』を演繹することには反対しません。しかし、『西遊記』の文化の精髄まで変えてはいけません。私が見たある作品では、唐僧と孫悟空が恋愛し、さらに孫悟空が女の妖精に恋をする。私には理解しがたい筋書きです。先人が我々に残してくれた貴い文化遺産を継承し、広め、向上させる義務はありますが、歪曲したり改ざんしたりする権利はありません。

石山雄太 日本では、『西遊記』の物語も文芸作品も広く知られています。日本で『西遊記』と孫悟空に関する活動を進めるお気持ちは?

六小齢童 だいぶ前に、日本に行く機会がありましたが、残念ながら結局行きそびれてしまいました。その後いまだに日本には行ったことはありませんが、たくさんの『西遊記』のテレビや映画や書籍を収集しています。日本からも多くの私の映画ファンが、手紙や贈り物を寄せてくれ、中には中国まで会いに来る人までいて、感動しました。私も日本に行って彼らに会いたいですし、日本の役者さんや友人たちと一緒に『西遊記』について語り合い、彼らの文化産業での成果についても学びたいと思っています。

私は中日友好協会の理事でもあるんですよ。ぜひいつか日本に行って、中国の「美猴王」を日本の人々にお披露目したいと思っています。

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