習近平国家副主席は16日午後、訪問先の福岡で麻生渡福岡県知事と会談した。
習副主席は「福岡は歴史ある都市で、日本のアジアへの窓口と称えられ、中国との往来の歴史も長い。隋・唐の時代には、多くの遣隋使、遣唐使が福岡から中国へ渡った。福岡の各界の人々は長年にわたり、中日友好の伝統を継承し、対中友好交流・協力を積極的に展開してきた。昨年の四川大地震の際、麻生知事は特に慰問の書簡を送り、福岡県の各界の人々も次々と援助の手を差し伸べた。われわれはこれに心から感謝している」と述べた。
また「福岡は今回の訪日の最後の訪問地だ。東京で私は天皇陛下と会見し、鳩山首相と実り多い会談を行い、日本各界の人々と幅広く接触した。訪問は積極的な成果を収め、当初の目的を達成することができた」と述べた。
麻生知事は「福岡は中国との交流の窓口として、古来中国と緊密な往来をもってきた。経済、貿易、省エネ、環境保護分野で、福岡と中国は日増しに協力を緊密化している。福岡の北九州地区はかつて公害で有名だったが、今や環境保護のモデル都市となっている。この分野の協力を今後一層強化し、中国の省エネ・環境保護事業のために力を尽くしたい」と表明した。
習副主席は同日午後、北九州市も訪問。北橋健治市長から、経済成長、環境保護、公害対策、廃物利用面の同市の経験について説明を受けた。また、ロボットや環境保護に配慮した製品で世界的に有名なハイテク企業、安川電機も見学した。
「人民網日本語版」2009年12月17日