スタートを知らせるスタッフがフラッグを振ると、8台のオートバイは手網を振り切った馬のように疾駆し始める。時速100キロメートルのスピードで左回りに追いつ追われつ疾走、オートバイの車体はほとんど地面に接するようだ。選手の左足は、車台を離れて、地面と垂直になる。オートバイはいつ転んでも不思議ではない。観衆は非常に緊張しながらレースを見守る。この短い3分間で試合は終わる。

試合の後、主催側に伴われてメディアはオートバイ倉庫を見学。携帯使用禁止が告げられる。途中、選手たちの居住エリアを通過した。外界と連絡をとり八百長を避けるため、選手たちは宿舎に入ると、電話もネットサーフィンもできない。通常の衣食住の生活はオートレース場内で過ごす。