ホーム>中日両国 |
japanese.china.org.cn | 18. 02. 2013 |
大規模な衝撃波
日本の国立天文台によると、隕石は通常地球の上空で分裂し細かくなるが、今回の隕石は低空に達するまで一定の形状を保っていた。大型の隕石は高速で大気圏内に突入する際に衝撃波を起こすが、空気がその影響を受け振動し、落下地点の広い範囲でガラスが割れるという被害が生じた。
東北大学の高山和喜名誉教授は隕石のスピードを元に推測したところ、衝撃波の強度は「隕石以外ならば、核爆発によってしか生じないものだ」と指摘した。高山教授は被害状況により衝撃波の強度を導き出し、ガラスが1平方メートル当たり約5トンのトラックによる圧力を受けたことを明らかにした。
隕石による負傷者
専門家は、隕石により負傷者が出るケースは極めて稀だとしている。日本スペースガード協会の高橋典嗣理事長は、「同レベルの隕石の落下は数十年に一回発生するが、市街地に落下することは極めて稀であり、1000人以上の負傷者が出たのは今回が初めてだ」と語った。
東京大学大学院地球惑星科学の杉浦直治教授もまた、隕石が人に衝突することは「天文学的な確率だ」と述べた。
原発安全に注目が集まる
隕石の落下により、日本国内では原発安全に注目が集まっている。原子力規制委員会が制定中の原発安全新基準は福島第一原発事故の教訓を汲み取り、地震・津波などの自然災害といった外部の脅威に対応する措置を強化しており、テロリストが航空機をハイジャックし原発に衝突することも想定したが、隕石落下については想定しなかった。
原子力規制委員会原子力規制庁の関係者は、「隕石が原発に落下した場合、深刻な事故として、テロ活動と同様に取り扱う。しかし隕石の大きさ、落下の地点は予測が困難であり、計画中の安全措置により対応できるかは未知数だ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月18日
|
||