ホーム>中日両国
japanese.china.org.cn | 08. 04. 2015

九州大学、生体解剖資料を公開 米国人捕虜8人が犠牲に

タグ: 生体 解剖 犯罪 刑罰 九州大学

米紙「ボルティモア・サン」によると、30人のうち23人が罪を認め、5人が死刑、4人が終身刑、14人が軽罰の宣告を受けた。だが1950年6月の朝鮮戦争勃発で、米国は日本を同盟国として扱うようになり、日本の第二次大戦中の罪の追及に対する態度は大きく変わった。

1950年9月、駐日米軍のダグラス・マッカーサー司令官は、これらの日本人戦犯の刑罰の減免を進めた。1958年までに、これら数十人の日本人戦犯はすべて釈放され、死刑執行もなされなかった。

遠藤周作「海と毒薬」の題材に

長年にわたって、九州大学は生体解剖事件をタブー視し、公の場でこの話題に触れようとはしてこなかった。日本国内ではこれに反対し、歴史は直視すべきと主張する人も多かった。

第二次大戦後、生体解剖にかかわった日本の教授1人が自殺した。九州大学の教職員14人は戦争犯罪いよって終身刑や死刑などの判決を受けた。

作家の遠藤周作はこの黒暗の歴史をもとに1957年、小説「海と毒薬」を出版し、新潮社文学賞と毎日出版文化賞を獲得した。1986年には小説を原型とした同名の映画も日本で公開された。

今年3月、九州大学医学部の多くの教授は会議で、この黒暗の歴史を直視することを避け続けるべきではないという意見で一致した。九州大学は、数点の資料を展示品として新設の博物館に展示し、人々に公開することを決定した。

米国人搭乗員の解剖にかかわった日本人教授によると、米国人捕虜らは白衣を着た教授らを見て、医者が治療をするのだと考え、警戒心を解いてもがくこともなく、自らが生きながら解剖されるとは夢にも思わなかった様子だったという。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月8日

   前へ   1   2  


 

コメント

コメント
名前
最新コメント (0)