資料写真:「中華神盾」
9月3日の抗日戦争勝利記念閲兵式の前後、西側メディアは、中国が軍事力を誇示しているとの報道を行った。それから1カ月ほど経った今、今度は日本が海上を舞台に大規模な軍事力の誇示を行っている。
10月18日、神奈川県横須賀近海の相模湾で、日本海上自衛隊は28回目となる観艦式を開催した。日本と米国、インド、韓国、オーストラリア、フランスの計50隻の艦船と61機の飛行機が参加した。
日本海上自衛隊の戦艦は数多く、規模も大きく、威力も高く、中国の海軍は相手にならないと考えている読者もいるかもしれない。だが軍事科学の紹介で知られる作家の張明氏によると、中国海軍の総合的な実力はすでに日本をはるかに上回っており、対潜や機雷掃海、ダメージコントロール、運用経験などわずかな面で及ばないだけだという。
実力の天秤は中国に傾斜
一般の人々は海上自衛隊を恐れるが、軍事ファンはこれを軽く見る。中国海軍には日本海自と比べて果たしてどれほどの力があるのか「2000年代初めまで、海自の総合的な実力は中国海軍に対して大きな優位を誇っていた。だが両国の総合的な国力の変化に応じて、実力の天秤は中国の側に大きく傾き始めている」と張氏は語る。
海自最強とされる護衛艦から考えてみよう。遠距離地域防空艦では、日本は、4隻の「こんごう型護衛艦」と2隻の「あたご型護衛艦」の合計6隻のイージス艦を持っている。中国は、6隻の「052C」と5隻の「052D」からなる合計11隻の「中華神盾艦」をすでに保有しており、さらに4隻の「052D」が造船台で建造されている。中遠距離防空艦では、日本が4隻の「あきづき型護衛艦」を保有している一方、中国は2隻の「052B」と2隻の「051C」、4隻の「ソヴレメンヌイ級駆逐艦」からなる合計8隻を有している。主力の汎用護衛艦では、日本が5隻の「たかなみ型護衛艦」と9隻の「むらさめ型護衛艦」を保有しているのに対し、中国は22隻の「054/054A護衛艦」を持っている。