日本の右翼が激怒
村上氏は南京大虐殺を認めたことで、日本の右翼から批判を浴びている。
日本の右翼作家、百田尚樹氏は本書の発売日当日、ツイッターで「村上春樹氏の新刊『騎士団長殺し』の中に、『日本軍は南京で大虐殺をした』という文章があるらしい。これでまた彼の本は中国でベストセラーになるね。中国は日本の誇る大作家も『南京大虐殺』を認めているということを世界に広めるためにも、村上氏にノーベル賞を取らせようと応援するかもしれない」と投稿した。
百田氏の投稿に多くの右翼が反応し、ネット上で「村上春樹が反日作家の理由」「【悲報】村上春樹さん、南京事件の犠牲者数を40万人とする」などのスレッドを立てた。日本のSNSでは、村上氏やその新作を罵り、誹謗し、さらには人身攻撃する動きが見られた。村上氏のボイコットを行い、新作による南京大虐殺の宣伝と反日的な言行を絶対に許さないと暴言を吐く人もいる。
右翼とネット右翼が村上氏のボイコットと攻撃を展開するなか、日本の文芸評論界と主流メディアも、新書が言及した歴史問題に注意し始めた。