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japanese.china.org.cn |15. 08. 2017

薄れゆく歴史 海南省の最後の「慰安婦」5人

タグ: 海南 慰安婦 

 

 

91歳の李美金さんと92歳の王志鳳さんは澄邁県中興鎮土龍村で暮らしている。メディアの取材と「慰安婦」に関する調査により、彼女たちが「慰安婦」だったことが近年になり村民に知れ渡った。

1940年、王志鳳さんは澄邁県山口村の自宅で日本軍に連行され、付近の大雲墟拠点に拘禁された。1年後、李美金さんが澄邁県茅圓村で捕まり、臨高県にある日本軍の加来空港に拘禁された。

日本軍が降伏して長時間経っても2人は当時の経験を語ることなく結婚し、土龍村に嫁いだ。

秘密を守るため、王志鳳さんは4回引越しをし、夫も王志鳳さんの過去の苦しみを知らないままこの世を去った。王志鳳さんは今でも悪い夢を見、ここ数年は睡眠の質も悪くなっている。

万寧市大茂鎮進坑村で暮らす91歳の陳連村さんは割と健康である。家事はできるが、1人で外出しなくなり、暗くなる前に自分の部屋に戻る。息子は、母親がテレビに映る日本人を怖がるため、テレビを陳連村さんの寝室から別の部屋に移した。

当時、最初に海南省で「慰安婦」調査を実施した符和積さんはもう68歳になっている。符さんは、日本に行き提訴した「慰安婦」生存者の陳亜扁さんが今年5月に亡くなったことを知らない。符さんは「まだ健在な方もいるが、年齢的に記憶が曖昧になっている。これは忘れてはいけない記憶である」と話した。

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