最後に、東アジアの隣国が頻繁に核実験とミサイル発射を行い、安倍首相は「国難」をつくるチャンスを手にした。
朝鮮半島の危機勃発後、安倍政権はさまざまな手段を通じて、日本社会で「朝鮮の脅威」を誇張し、国民の大きな恐慌ムードを醸成している。改憲と軍拡に反対していた人々も、徐々に態度を変え賛同するようになった。この有利な世論の環境により、安倍首相は衆院解散を「国難突破解散」と呼び、内心で追い求める改憲と軍拡のスムーズな実現を目指している。
しかし国民の心は予測し難い。安倍首相は勝算が高いように見えるが、東京都議選のような惨敗になれば党内から批判を浴び、自民党総裁兼首相の座を失う可能性が高い。当然ながら安倍首相が自民党を率いて勝利し、「禅譲」として自民党総裁を辞任し、首相の座を岸田文雄前外相に譲ることで、凱旋を果たした「英雄」になるという可能性もある。
賭け、これは安倍首相の一つの選択肢だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月26日