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japanese.china.org.cn |08. 02. 2018

日本旅行での「白タク」利用にご用心

タグ: 春節 旅行 闇タクシー 運転手 配車アプリ


 春節(旧正月)の旅行シーズンがまもなくとなる中、日本メディアは、一部の在日中国人が空港を中心に、空港送迎などの旅客輸送サービスを自家用車で提供していると伝えた。ドライバーの中には、ガイドを兼ねて、乗客を観光スポットに連れて行き、付き添いガイドサービスを提供する人もいる。


 これらの自家用車のナンバープレートは白で、事業用自動車の緑色のナンバープレートをつけていないことから、日本では「白タク」と呼ばれている。中国語では「黒出租」、つまり闇タクシーということになる。日本では、自家用車を用いて有償で客を乗せることは「道路運送法」に違反し、違法行為に属する。検挙されれば、運転手には、3年以下の懲役と300万円(約18万元)以下の罰金が課される可能性がある。さらに乗客も一定のリスクを負うこととなる。


リスク伴う「白タク」乗車


 日本では、タクシーは営業を始める前、国土交通省に報告し、タクシー業務の営業許可を得て、緑色のナンバープレートを取得する必要がある。タクシー運転手はさらに、旅客輸送資格として専用の免許を取得しなければならない。


 「白タク」は日本の正規タクシーより価格が低く、運転手が中国語を話せるため、中国人観光客に歓迎されている。多くの観光客が「白タク」サービスを選んでいるが、これが違法なサービスであることを認識していない。


 北京の趙さん(女性)は記者に対し、一家で日本旅行に行った際にこの種の空港送迎サービスを使ったと語る。運転手はユーモアがあって礼儀正しく、中国人であることから交流に支障がなく、7人乗りの車種で荷物もたくさん置けたことから、普通のタクシーよりも一家の移動の需要をより良く満たすことができた。


 「白タクだとは知らなかった。正規アプリのサービスではなかったの?」趙さんのように日本で知らず知らずに「白タク」に乗ってしまった中国人観光客は少なくない。


 日本の法律専門家によると、「白タク」に乗ること自体は違法ではないが、一定のリスクがある。


 まず「白タク」の運転手は通常、正規タクシーの運転手が持っている旅客輸送資格のある専用免許を持っておらず、旅客輸送サービスを担うだけの運転能力があるかを考える必要がある。第二に、関連部門は、正規タクシーが必ず入っている保険を自家用車に強制的に購入させていないことから、一旦交通事故が発生すれば、「白タク」の乗客は十分な賠償が受けられない可能性がある。第三に、「白タク」の乗客は法的責任を担う必要はないが、警察側の調査に協力しなければならない可能性があり、そうなれば大量の時間を無駄にし、不必要なトラブルを招くことにもなる。最後に、「白タク」は、日本国土交通省に必要な報告を行っておらず、安全リスクが存在する。


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