第1回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日にかけて上海で開かれている。JETRO上海事務所の小栗道明首席代表が中国網の独占インタビューに応じた。
今回、日本企業は、我々JETROが組織したジャパンパピリオンの企業が合計260社、そのほかに企業が自身で博覧局に申し込んだり、それ以外のルートから申し込んだ企業を含めて合計で約450社の日本企業が参加している。
今回の博覧会は7つの分野に分かれているが、その7つの分野全てに日本企業が出展しており、そのうちの5つのホールで、JETROがジャパンパピリオンを設置しているという形になっている。この450社、面積でいうと約2万平米だが、この規模と数は今回、出展の国の中でもっとも大きな規模になっている。
今回、出展の募集の段階から、中国側からもぜひ一流の、一般的でない日本企業にたくさん出展してほしいという要請があり、そのような特色のある日本企業をたくさん集めてきた。特に今回の出展にあたっては、日本語でいうと、「匠の心」と「イノベーション」、中国語でいうと「匠心」と「创新」ということで、これをテーマに掲げて、日本の匠の心で作ったものづくり、イノベーションの力というのを中国の皆さんにPRしたいと思っている。
中国政府自身が最近、まさに改革開放の推進に注力していることを中国上海にいて非常に強く感じる。また5日の午前中の習主席のメッセージでも「その改革の扉を閉ざすことはなく、より大きく開いていく」というような力強い発言があり、それが着実に推進されることを期待している。
加えて、5日の(虹橋国際経済貿易)フォーラムの中で、日中韓のFTA交渉を加速するという発言もあり、日本側としては、中国がより開放を進め、日本企業から見て中国でのビジネスチャンスがより大きくなることを期待している。
先般の安倍首相の訪中を通じ、日中関係の環境は非常によくなっている。古くから中国のビジネスに関わっている日本人の先輩の方の中には、80年代以来の日中の蜜月期というか、仲のいい状況ではないかと話す人もいる。
中国側の日本に対する期待というのを大きく感じている。それと同時に、日本としても、中国でしっかりとビジネスを拡大していき、この市場で日本製品、日本技術を売っていくことにより中国の社会発展に貢献することを日本企業も期待している。非常にいい日中関係の大きな環境のもとで、今回の輸入博覧会の開催は、両国の経済関係の発展にとって非常に意義の深いことだと思う。