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japanese.china.org.cn |09. 03. 2020

新型肺炎の問題を目の当たりにして:旅する日本人留学生の経験(動画)

タグ: 新型肺炎 日本人留学生


閉鎖された教会前にて(1月24日 写真は宮崎一騎が提供) 


 広州に関しては、春節時とその直後の問題が一番深刻だったときは、人通りが少なかったり、マスクや消毒液が買えない、お店がなかなか再開しないなどの問題がありました。ただ、基本的にはみんな冷静に淡々と対策を進めていて、単純に普段のような生活ができずに困っているように見えました。私自身もいつまた普段の状況に戻るのだろうかという不安はありましたが、別に人混みに混じるようなことはなく、また外にいる人はみんなマスクをしていたので怖いということはありませんでした。外出は極力控えていましたし、もし買い物などに出かけるにしてもマスクをして人混みを避けながらなるべく早く済ませるようにしました。また、外でむやみに物を触ることを避けたり、手洗いをしっかりとするようにしました。


 その頃に比べると、今の状況はかなり落ち着いてきて、街の様子が普段の姿に近づいてきたように思います。例えば、以前は街を行き交う人や車の量は少なかったですが、今では多くなってきました。以前は外もかなり静かでしたが、今では人の活動する様々な音が聞こえてきて少しずつ活気が出てきています。


 私自身困ったこととしてあったのは、春節からしばらくすると私の泊まっているホテルが営業を停止することになったことです。というのも、4フロアくらいあるホテルなのに、泊まっている人は私一人だけという状態が長く続いていたからです。ただ、ホテルのオーナーは私が旅の道中で困っていることを考慮してくれて、ホテルに泊まらせ続けてくれることになりました。これにはとても助けられました。


 そして、私はこの記事を書いている今もまだ同じホテルにいるので、もう1ヶ月半近く広州で足止めされていることになります。ただ、これからも中国旅行の魅力を発信し続けたいので、私は3月中にはまた旅を再開して全ての省と全ての世界遺産を回りたいと思っています。最近の状況は良くなってきたとはいえ、観光地の閉鎖や交通の不便など様々な影響は残っているので、今はどのようなルートで回るのが一番安全で良いかということを検討しています。


 そして中国をはじめ、日本や韓国、イタリア、イランなど世界中様々な場所でこの問題は続いているので、みんなの無事を祈るとともに一刻も早く問題が解決して平穏な日々が戻ってほしいと思っています。

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