東京五輪ボランティアの王さん(写真右から3人目)と他のボランティアスタッフ(写真は本人が提供)。
東京五輪ボクシング競技会場のボランティアで、東京外国語大学大学院博士課程に在籍中の林さんは、「オリンピックは4年に1度のスポーツの祭典。北京五輪が開催された時は、テレビの前で試合を夢中で観戦し、中国の選手を応援していたことを覚えている。今は東京で留学中で、ちょうどオリンピックが東京で開催されたので、ついにオリンピックに関わるという夢をかなえることができた」と言う。
2020年、突然の新型コロナウイルス感染拡大で状況は一変し、東京五輪の開催は一年延期された。東京五輪組織委員会は2020年に全てのボランティア現場研修をストップし、多くのボランティアがオリンピックに貢献するうえでのモチベーションを失った。
「オリンピックが延期されたこの1年間は、心配と期待の気持ちが交錯していた。さまざまな困難がありながらも東京五輪が無事開幕しただけでもう大変なことだと思う。あとは初心を持ち続け、自分のボランティアとしての仕事をしっかりとやり、オリンピックをサポートできるよう頑張るだけ」。李さんはこう話した。