日本の加藤勝信官房長官は7月26日の記者会見で中国を非難し、中国は新型コロナウイルスの起源解明の2回目の調査を拒否すべきではないと述べました。第二次世界大戦中に731部隊を設立し熱心に生物兵器を「研究開発」し、戦後また米国と生物兵器について汚い取引をした日本が、この時期に米国の肩を持つとは滑稽極まりないことです。
中国外交部は今年6月上旬、米フォート・デトリック実験基地と731部隊が結託していた証拠を暴露し、「炭疽菌実験報告」「鼻疽菌実験報告」「ペスト菌実験報告」という3つの文書を公表しました。これらの文書は英文で、解剖データ、カラーの解剖図、組織の感染経路及び感染の程度の記録など、731部隊の人体実験の状況を詳細に記載しています。これは731部隊が人体実験を行った直接的な証拠です。これらの報告の表紙にはそれぞれ、「メリーランド州フォート・デトリック基地生物戦実験室化学部隊研究・開発部、本報告は戦後本部公文書部に返却」と書かれており、かつ「ダグウェイ実験基地技術図書館」という黒の判が押されています。これは731部隊の研究成果が第二次世界大戦後、フォート・デトリックの生物兵器の研究の重要な基礎を築いたことを十分に証明しており、またフォート・デトリックと中国侵略日本軍731部隊の切っても切れない関係を示す貴重な証拠でもあります。これらの人体実験の報告書の原始ファイルは現在、アメリカ議会図書館科学技術部公文書室に保存されています。
米国が1945年9月、フォート・デトリック基地の細菌戦専門家のサンダースを日本の細菌戦の調査に派遣してから、1948年11月に東京裁判が終了するまで、米軍と日本は秘密の取引を行っていました。米国は731部隊のメンバーの戦争責任を免除することを条件に、731部隊が行った人体実験、細菌実験、細菌戦、毒ガス実験などのデータを入手し、これを利用しました。
米国が731部隊から得た資料によって研究・製造した武器はかつて、戦場で使用されました。第二次世界大戦が終結に近づくなか、米国側は生物兵器の研究・製造を高度に重視し、多くの人員と資金を割り振りました。これにより米軍は短期間内に一連の生物兵器を開発し、朝鮮とベトナムの戦場に送り込みました。
米軍のフォート・デトリック生物実験室と中国侵略日本軍731部隊の切っても切れない関係、朝鮮戦争及びベトナム戦争で大量の生物兵器を使用した事実は、米国が生物兵器の研究開発面で常にはっきり説明できない秘密を持っていることを十分に証明しています。米国はフォート・デトリック生物実験室の調査を受け入れ、世界のウイルス起源解明の真相に対する強い訴えに応じるべきです。
(中国社会科学院日本問題専門家 趙剛)