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japanese.china.org.cn |08. 01. 2024

停電に断水に道路寸断、日本の被災地を取材

タグ: ​石川県 能登半島
中国網日本語版  |  2024-01-08

石川県輪島市の市民が4日、地震により焼失した輪島朝市を目にした。新華社記者・張笑宇撮影

 能登半島で1日、M7.6の大震災が発生し、半島全体が壊滅的な被害に見舞われた。家屋が倒壊し、被災状況が深刻だ。被災地の一部の過疎地は道路寸断で通行が困難になり、住民は断水、停電、食料不足の苦しい冬を送っている。

 新華社記者は5日に輪島市を離れ、輪島市から約30キロ離れた石川県穴水町に入ったが、道路の陥没により通行できなかった。記者の一行は国道を下り村から通過しようと試みた。

 夜、車で穴水町川島付近の村に入ると、目の前の風景に驚かされた。狭い村道の両側の家屋はほぼ崩壊していた。一部ではコンクリート建造物の構造が残っていたが、ガラスがなくなり建物全体が歪んでいた。

 さらに地震により村全体が停電し、真っ暗になっていた。車は村から30メートル離れた場所に入ったばかりで、倒壊した家屋によって完全に遮られた。ナビに従い何度も方向を変更し出口を探そうとしたが、どこも倒壊した家屋に遮られ通行できなかった。

 この山村は過疎地であるため、被災情報や救助情報が少ない。今や72時間の壁を通過したが、救助人員がいつになり到着するかは不明だ。

 人々が3日、石川県輪島市の700人以上を収容可能な避難所で休憩していた。新華社記者・張笑宇撮影

 今回の能登半島の地震により津波が発生したが、輪島市から約40キロ離れた珠洲市が津波の最も深刻な影響を受けた。

 珠洲市に向かう道路が5日も寸断状態であったため、記者は中国駐名古屋総領事館を通じ、石川県珠洲市日中友好協会の三盃三千三会長と連絡し、現地の被災状況を把握した。

 三盃氏は電話で、大震災発生の翌日に海を見に行ったと話した。三盃氏の目測によると、津波は海岸から10-15メートルまで到達した。海辺の数十棟の家屋に浸水した。三盃氏は、海辺で生活する高齢者のことが非常に気がかりで、足の弱い高齢者は家から逃げ出せなかったかもしれないと話した。

 三盃氏によると、珠洲市は現在も断水・停電中で、衣料品や食品が不足し、通信が取りにくい状況だ。救助物資は非常に限定的だという。三盃氏は、日中は市を手伝い行方不明者の統計と連絡を取り、夜は車の中で寝ており、いつまでこのような暮らしを続けるか不明だという。

 珠洲市の泉谷満寿裕市長は5日、石川県の災害対策本部会議で、「壊滅的な被害で、立っている家がほとんどない。4000-5000世帯は自宅に住めない」と述べた。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月8日