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japanese.china.org.cn |13. 08. 2024 |
旧日本軍731部隊の元少年兵、79年後に訪中し謝罪
撮影者:新華社記者・張笑宇
94歳の誕生日を迎えたばかりの清水英男さんは12日、大阪の関西国際空港で中国行きの便に搭乗した。かつての中国侵略日本軍少年兵は79年ぶりに、一生の重い記憶を背負うことになった原点である、ハルビンにある侵華日軍第七三一部隊旧跡(現在の侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館)に戻る。
清水さんは出発前の10日、長野県の自宅で新華社に対して、中国を訪れ謝罪する決意を下した心境を語った。「日本社会からの反対があり、健康状況も優れないが、すべての懸念を捨てて中国に行こうと思う」
清水さんは、「戦後に国を出るのは初めてで、中国に戻るのも初めてだ。中国で中国人に何をされるかが心配というより、日本の政界の関係者は私に死んで欲しいと思っているだろう」と述べた。
清水さんは1945年、731部隊の最後の少年兵としてハルビンに4カ月以上滞在した。同年の8月14日、敗戦した部隊と共に中国から逃げ出した。清水さんは2016年にかつての身分を明かし、その後は731部隊による犯罪行為の暴露に取り組み、人々に歴史の真相を伝えている。
その話は歴史の真相に目を向けたくない一部の日本人を憤らせた。清水さんは2017年の記事を取り出し、記者に見せてくれた。「これは日本のある国会議員が公然と私を罵った記事で、私の名前がある。『清水英男という老人は嘘八百だ』と言った」
清水さんは疑問視と攻撃に対して、自らの経験と否定できない史料によって反応した。「中国から撤退する際に、731部隊関連の証拠をすべて処分するよう上から命令があった。ところが一部の資料が日本に持ち帰られた。これは私が731部隊で働いていたという事実を裏付けた」
79年ぶりに中国に戻る清水さんには、2つの願いがあるという。「まず、731部隊によって殺害された人に個人の名義で心からお祈りし、犠牲者の遺族に謝罪したい。次に、日本の敗戦後のハルビン現地のペストの被害状況を知りたい。これに関する日本の証言はまた非常に少ない」