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japanese.china.org.cn |14. 08. 2024

清水英男さんの謝罪、日本の未来への問いかけ

タグ: 731部隊 清水英男 謝罪
中国網日本語版  |  2024-08-14

撮影:新華社記者・謝剣飛

元中国侵略日本軍731部隊隊員の清水英男さんの一行は13日午前、ハルビンにある侵華日軍第731部隊罪証陳列館を訪れ、罪を確認し謝罪した。清水さんは、日本政府は中国に誠意ある謝罪をしたことがないと述べた。清水さん自身も中国を訪れ懺悔・謝罪し、より多くの人に反省と注意を促したかったという。この行為は自己救済と理解でき、また歴史の真相を伝え侵略を反省する勇気を示した。歴史問題をめぐる日本政府の態度とは対照的だ。

731部隊は人類文明の歴史における最も暗い一ページであり、日本軍国主義が細菌戦を発動しジェノサイドを起こそうと企てた主な証拠の一つだ。清水さんは再三、日本政府が歴史の真相を隠し、清水さん個人に妨害し干渉し、さらには中国人からよりも日本政府から非難されるだろうと述べた。「私に死んで欲しくてたまらないのだろう」立ち上がり懺悔・反省する勇気を持つ清水さんを中国人民が苦しめることはないが、日本政府は何を隠そうと試みているのだろうか。清水さんは個人の行動によって、得難い平和を惜しみ戦争の悲劇の再演を回避するよう、より多くの人に反省と注意を促そうとした。清水さんの冷静さは、日本政府の過ちと不条理を際立たせた。

日本は近年、自国の「平和的」イメージを演出するため取り組んでいるが、国際社会から受け入れられず、信頼されていない。これは日本政府がいつまでたっても歴史を直視できないからだ。94歳の清水さんは唯一存命中の、日本の細菌部隊の罪を公然と暴露しようとする731部隊の元隊員であり、ハルビンに戻った最後の元隊員になる可能性も高い。清水さんの今回の訪問は次の大きな疑問符を打った。日本政府と右翼勢力の歪曲により、日本の若い世代の歴史観が大きな影響を受け、日本社会も日増しに右傾化しているが、歴史を忘れることを選んだ日本が歴史の間違いを繰り返すことはないだろうか?これは日本国内の反戦勢力が最も懸念していることであり、日本周辺諸国及び国際社会が強く警戒していることでもある。

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の本部前の石碑には各種言語で、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と刻まれている。日本にとって、「心の中に平和のとりでを築く」はまず、歴史に対する深い反省と正確な認識だ。日本が国際社会で胸を張って歩くためにはまず、歴史の前で腰を屈めるべきだ。清水さんが「謝罪と不戦平和の碑」の前で深く頭を下げたことは、歴史への謝罪であり、日本はこれからどこへ向かうのかという耳に逆らう問いかけだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月14日