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japanese.china.org.cn |05. 12. 2024 |
第20回「北京―東京フォーラム」、東京で開幕
開幕式の様子
中国国務院新聞弁公室と日本外務省が支援し、中国外文局と日本言論NPOが共催する第20回「北京―東京フォーラム」が4日、東京で開幕した。
本フォーラムは「多国間協力に基づく世界秩序と平和の修復に向けた中日協力」で、中日両国の政界、経済界、企業界、学術界、メディア界などの400人以上の代表者を招待。多国間協力の促進、平和と安定の維持、政治的相互信頼の促進、経済貿易協力の掘り下げ、デジタルガバナンスの推進、人文交流の促進、青年交流の強化などの重要議題をめぐり議論する。交流を掘り下げ、共通認識を形成する。
開幕式でビデオあいさつを行う王毅氏
中共中央政治局委員、中央外事活動委員会弁公室主任、外交部部長の王毅氏は開幕式のビデオあいさつの中で、次のように述べた。
中国と日本は共にアジアと世界の重要な国であり、中日の2千年余りにわたる交流史と、国交正常化以来50年余りにわたる関係史は、中日関係が正しい発展方向を保てば、両国と両国人民だけでなく、地域と世界の平和的発展にとっても重要かつ積極的な意義を持つことを繰り返し証明している。今後も双方は両国指導者の重要な共通認識を指針として、初心を守り、正しい道に沿い、共通認識を結集し、行動を重んじ、両国関係の長期的で安定した発展を共に推進していくべきだ。
主旨演説を行う莫高義氏
中央宣伝部副部長、国務院新聞弁公室主任の莫高義氏は開幕式の主旨演説で、「中日両国首脳は先ほど会談し、中日の戦略的互恵関係を全面的に推進するため共に努力し、新時代の要求に合う建設的で安定的な中日関係の構築に取り組むと強調し、二国間関係の発展に重要な政治のリードを提供した。現代化を実現し、人々により良い生活を送ってもらうことは、世界各国に共通する願いだ。改革とイノベーションは中国式現代化の大きな原動力で、開放と協力は中国式現代化の鮮明な旗印だ。平和的発展は中国式現代化の弛まぬ追求で、グリーンと低炭素は中国式現代化の鮮やかな本色だ。中国には、遠親は近隣に如かず、という古い言葉がある。中日は一衣帯水の隣国だ。中国式現代化は中国の発展に関わるだけでなく、日本のチャンスでもあり、世界の平和と未来にも関わる。双方が両国首脳の重要な共通認識をしっかり実行に移し、各レベルの交流を強化し、相互信頼を固め協力を掘り下げ、中日関係の長期的かつ安定的な発展を促すことに期待する」と述べた。
開幕式で挨拶する日本の岩屋毅外相
日本の岩屋毅外相はあいさつの中で、「北京―東京フォーラムは長期的に、日中両国の多くの識者に、共に集い有益な意見を広く取り入れる重要な場を提供してきた。日本政府はこれに大いに励まされている。過去20年を振り返ると、両国は隣国としてさまざまな問題に直面することが不可避で、苦しい時期も経たが、双方の識者は弛まず両国関係の前向きな発展を促した。日中関係の基礎は国民交流と相互理解にある。フォーラムの今年のテーマは非常に時宜を得ている。両国は国際社会に重大な責任を担う国として、これらの問題について深く検討する必要がある。両国の影響力を持つ識者がフォーラムを通じ率直に意見交換し、多くの成果を手にすることを願う」と述べた。
中国側主催者を代表して発言する中国外文局の杜占元局長
中国外文局の杜占元局長は中国側主催者を代表し、発言の中で「今年は北京―東京フォーラムの弱冠(20歳)の年だ。フォーラムの20年に渡る成功の実践は、双方が民間交流と率直な対話、相互信頼促進、共通認識の形成、世々代々の友好、互恵協力を堅持すれば、中日関係は必ず健全かつ安定的に発展する軌道にのり、より良い未来を迎えることを示している。新たな10年を見据え、フォーラムが時代と共に議題の内容を安定的に拡大し、戦略的な高みを増すことを願う。開拓とイノベーションにより多元的な力を引き出し、協力の深みを増すことを願う。未来を見据え青年の参加を拡大し、交流の広さを増すことを願う」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月5日