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japanese.china.org.cn |16. 12. 2024 |
中日学術シンクタンクトップ対話、戦後日本の現代化プロセスと中日協力の展望を議論
(写真は中国社会科学院日本研究所が提供)
中国社会科学院日本研究所、中国社会科学院国家ハイエンドシンクタンク理事会秘書処と日本国際フォーラムが共催する中日学術シンクタンクトップ対話が14日、北京市で成功裏に開催された。テーマは「戦後日本の現代化プロセスと中日協力の展望」。戦後日本の現代化プロセスへの研究を掘り下げ、中日の未来の協力の新たなチャンスを探り、両国関係の発展を促すため、両国の60人を超える専門家及び学者が集まった。
(写真は中国社会科学院日本研究所が提供)
中国社会科学院の趙志敏秘書長は開幕式で、「現代化は人類社会の発展の大きな趨勢で、各国は現代化の発展の道を探る中で異なる特徴とルートを示している。中日の協力は将来性が高い。双方は手を携え挑戦に対応し、共に地域安定を守り、相互理解及び友好を促進するべきだ」と述べた。
第14期全国政協委員で、中国社会科学院ハイエンドシンクタンク理事会秘書長の張冠梓氏は、「中日両国はアジア現代化の見本として、自国の発展の道を探るだけでなく互いに学習し、参考にするべきだ。国際情勢が変動する現在、両国の指導者は戦略的互恵関係を促進する重要性を何度も強調している。双方は手を携え世界的な挑戦と向き合い、地域と世界の繁栄を共に促すべきだ」と提案した。
日本国際フォーラム理事長の渡辺茧氏は挨拶の中で、「日中協力が国際及び地域の平和、安定、繁栄を維持するために極めて重要であり、両国の繁栄は相互に絡み合い、切り離すことができないものだ。今後、双方は様々な分野やレベルでのコミュニケーションと協力を強化し、『安定した、建設的な』日中関係を築くべきである」と指摘した。
(写真は中国社会科学院日本研究所が提供)
中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長は挨拶の中で、「中日関係は一定の改善を経た後再び重要な節目を迎えた。双方はシンクタンク交流を利用し、相互理解と信頼を強化し、両国の現代化プロセスにおける深い協力を促すべきだ」と述べ、次の3つの方針を掲げた。(1)協力の掘り下げにより、両国関係を安定させ改善する。(2)中日関係の確実性を高め、外部環境の不確実性を効果的に相殺する。(3)中日関係の前向きな資産を掘り起こし活性化させ、不良資産を適切に処理し実務的な協力を実現する。
日本の井出敬二元在クロアチア日本大使館大使、元在中国日本大使館公使は開幕式の基調演説で、「戦後日本は経済急成長と社会のモデル転換において、現代化の貴重な経験を蓄積した。これらの経験は日本にとって重要な意義を持ち、また他国、特に中国に有益な参考材料を提供した。地域及び世界の挑戦に直面する中日両国は協力を基礎とし、二国間関係の安定的な発展を促し、共同の繁栄を実現するべきだ」と述べた。
その後の特別テーマ対話において、学者らは「戦後日本の現代化の国際環境及び時代背景」「日本の現代化の各分野の成果及び挑戦」「日本の現代化の国際的な比較及び経験の教訓」をめぐり熱心に議論した。出席者は、隣国である中日両国には広い共同の利益と協力の余地があるが、これは双方の未来の交流と協力の確かな基礎だと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月16日