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japanese.china.org.cn |23. 04. 2025

 春の北京、街角の公園で市民の等身大の日常を楽しむ=小林正弘氏

タグ: 公園 街角 日常風景 隣国
中国網日本語版  |  2025-04-23

文・写真=小林正弘

清華大学法学博士 

Genuineways Law Firm パートナー

4月22日、前日の雨があがり、空気も澄み渡り青空が広がった。北京の春はとても短く、もうすぐ夏が到来する。貴重な春の景色を体験しようと職場の昼休みを利用して建国門にある日壇公園を訪れた。青い瓦に壮麗な装飾が施された小豆色の大門が新緑に映える。大門を抜けると一面に色とりどりの花の絨毯が広がっており、多くの市民が思い思いのポーズで写真撮影に興じている。更に進むと天井が藤の花で満開の休憩所があり、ご老人達が横笛の演奏に合わせ野外カラオケに興じている。丘の斜面にはオレンジ、赤、白、薄紫のチューリップが所狭しと植えられており、今まさに見頃を迎えていた。子供達はブランコなどの遊具で戯れ、大人はダンスや歌を楽しみながら長閑な春の一時を存分に楽しんでいる。

公園に限らず、街の至る所で緑化や景観の整備が一段と進められ、北京の街並みは年々、美しさを増しているように感じる。観光ではあまり訪れる機会のない公園や街角での一般市民の日常風景や暮らしぶりにこそ隣国のありのままの姿が映し出されているのではないだろうか。そこに目を向けたり、想像力を働かせることが日中の相互理解促進の鍵となるように思う春の日の昼休みであった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月23日