ドキュメンタリー「リスボン丸沈没」が香港で初上映

撮影：新華社記者・趙曼君

太平洋戦争中の史実を描くドキュメンタリー映画「リスボン丸沈没」の初上映会が6日、香港で行われた。これは中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年記念事業の一環だ。

撮影：新華社記者・趙曼君

撮影：新華社記者・趙曼君

本作品は太平洋戦争期の史実に基づいたものであり、香港から日本へ向かう日本軍の捕虜輸送船「リスボン丸」が1942年10月、舟山諸島沖で撃沈された事件を描く。同船には英軍捕虜1800名以上が収容されていたが、国際法で義務付けられる捕虜船の標識がなかったため、米軍による攻撃を受ける結果となった。

日本軍が救助活動を実施せず、脱出する捕虜への銃撃を続ける中、舟山市東極島の漁民たちは小さな漁船を操り敵弾の飛び交う海域に繰り出し、計384名の捕虜を救出した。

8年間の制作期間をかけた本作品は、生存者とその子孫、歴史研究者への聞き取り調査を実施。貴重な史料と映像資料を発掘し、銀幕にこの史実をよみがえらせた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年7月7日