| japanese.china.org.cn |27. 11. 2025 |
木枯らしの中、日本の首相官邸前で再び響く抗議の声
25日夕方、雨上がりの東京で木枯らしが吹きすさぶ。午後6時には首相官邸前に多数の市民が集結した。
寒風の中、人々が「戦争反対、平和を守れ!」「高市発言は即時撤回せよ!」「戦争扇動首相はいらない!」などと書かれたプラカードを掲げ、拡声器から抗議の声が絶え間なく響き渡った。
高市早苗首相が今月7日の国会答弁で台湾関連の誤った発言をした問題について、日本国内で批判の声が高まり続けている。政界関係者、学識者、市民団体、さらに多数の野党議員が「戦後日本の基本的立場からの逸脱」や「地域の緊張の助長」を指摘している。
21日夜には数百人が首相官邸前で集会を開いた。25日の抗議行動は数十の市民団体が共催。「村山首相談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は現場で記者に、「我々は最も明確な反対意思を表明するため集まった。高市氏は発言を撤回し国民に謝罪すべきであり、紛争を誘発しかねない緊張を煽ってはならない」と語った。
藤田氏は、「我々は正義を貫く。高市氏は間違っている。戦後日本の首相が絶対に口にしてはいけない言葉を吐き、極めて不適切な発言だ。このような人物は首相の資格がない。撤回しないなら辞任すべきだ」と強調した。
夜が更けるにつれ参加者は増加。最寄り駅から駆けつける人、友人を連れて合流する人、見知らぬ参加者に温かい飲み物を手渡す人らが続々と加わった。
参加者の大内真紀子氏は、「高市氏の発言が日中関係を悪化させ、日本の観光業はすでに大きな打撃を受けており、社会の緊張感も目に見えて高まっている」と指摘。別の女性参加者は、「戦争は個人の生活を徹底的に破壊し、次の世代、さらにその次の世代にまで影響する」と述べた後、長い沈黙を置いて「なぜ高市氏があのような発言をしたのか理解できない。いったいどんな教育を受けてあのような思考が形成されたのか」と疑問を呈した。
首相官邸前ではシュプレヒコールが途切れることなく続いた。多くの参加者が、抗議の意思を長く示し続ける姿勢を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年11月27日
