「中国を攻撃する声に黙っていられない｣＝矢野浩二氏

日本の高市早苗首相の台湾関連の誤った発言で中日関係が緊迫化する中、日本人俳優の矢野浩二氏は11月18日に微博(ウェイボー)で、「中国は第二の故郷であるばかりか、『家』の本質を再認識させてくれた場所だ。このすべてを永遠に大切にし、一つの中国を永遠に支持する」と表明した。矢野氏は24日、北京で「環球時報」の独占インタビューに応じた。

環球時報：中国を支持する発言は今回が初めてではない。何度も声を届け続けるのは、いったい何ゆえなのか？

矢野氏：理由は極めて単純で、この土地と人々を愛しているからだ。ここで生活し仕事をしている一員として、ここのために発言するのは私の当然の責務だ。今日の私を形作ったのは、無数の中国人が紡いだ善意と信頼の積み重ねに他ならない。中国を誤解し、攻撃する声に黙ることなど到底できない。ただ自らの手法で、愛する大地と人々を守っているまでだ。

「政治的スタンスの表明」と評する者もいるが、私の中でこれは「コタエ」だ。この大地で浴びた数知れぬ温かい声に対し、今こそ「ありがとう、中国。永遠に愛している」と答える時なのだ。

環球時報：在住25年間の中日関係の変遷を踏まえ、文化の架け橋としての自身の役割をどう考えるか。

矢野氏：私に可能なことは限られている。無数の架け橋の中の一本として、一役一役を誠心誠意演じ、作品ごとに魂を込めて取り組むという自分の仕事をまっとうするだけだ。優れた芸術作品が相互理解を深め、人々の距離を縮めることを信じている。この架け橋がいかに細く小さくとも存在し続ける限り、より多くの人を「誤解から理解へ」「不信から信頼へ」という変化に導く道となり得る。そのため私は歩みを止めず、自らのやり方で等身大の中国を日本人に伝え続ける。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年11月27日