share
中日両国>
japanese.china.org.cn |13. 01. 2026

レアアース代替を急ぐ日本、何が困難か?

タグ: レアアース 深海 技術 提案
中国網日本語版  |  2026-01-13

日本の片山さつき財務大臣が11日、訪米を開始した。日本メディアは、同氏は同盟国と戦略的鉱物資源の問題について協議する予定と伝えている。同時に、日本はレアアース獲得に向け一連の動きを見せている。

深海レアアースの試掘を開始

日本は11日、世界初となる水深6千メートルでの深海レアアース試掘を正式に開始した。この任務は地球深部探査船「ちきゅう」によって実施される。

南鳥島は東京の南東約1950キロメートルに位置するサンゴ環礁だ。日本の海洋研究開発機構と東京大学の調査によれば、南鳥島沖には1600万トン以上のレアアースが埋蔵されているという。

試掘中、「ちきゅう」はパイプを海中に伸ばし、その先端に設置された「採掘機器」を海底に到達させ、レアアースを豊富に含む泥を採取できるようにする。この任務は2月14日まで続く予定。1日あたり350トンのレアアース泥の採掘が目標だ。報道によると、今回の作業は主に機器の性能を検証するものであり、本格的な採掘作業は来年以降に始まる。その際、南鳥島でレアアース泥の脱水処理を行い、日本本土に輸送して実際のレアアース抽出試験を実施する予定だ。

野村総合研究所グループのチーフエコノミストである木内登英氏は、「日本が本当に重要なレアアース、特に重希土類を生産できるようになれば他国に輸出可能で、非常に重要な戦略的地位を獲得することになる。したがって、これはビジネスチャンスであると同時に、日本の全体的な交渉力を高めるものでもある」と述べている。

日本メディア「深海レアアース採掘は技術的に極めて困難」

 しかし日本メディアは、深海レアアース採掘の実現性には疑問があるとし、計画は2012年の提案後に何度も延期されていると報じている。その技術的な難易度は極めて高い。まず、水深6千メートルでは550気圧に相当するため、設備の故障リスクが高い。次に、深海採掘コストは陸上の10倍以上であり、商業化には10年以上かかる。さらに生態系破壊のリスクは不可逆的だ。

東京大学の鈴木一人教授は、「レアアース自体は多くの地域で採掘可能であり、採掘そのものは技術的に可能だ。日本には南鳥島の資源もある。しかし問題は高コストで、経済的なサプライチェーンを構築する必要がある。また、レアアースの処理あるいは精製過程では、環境に深刻な危害を与える化学物質や放射性物質が発生し、これらの処理にはコストがかかる」と指摘した。

日本自動車メーカー、レアアース回収技術を開発中

レアアース国産化推進の試みの一環として、日産自動車は早稲田大学と協力し、廃棄電気自動車(EV)のモーターからレアアースを回収する技術の実用化を進めている。1つのモーターには約1.5キログラムのレアアース磁石が使用されており、そのうち3割がレアアース。従来の方法では磁石を手作業で取り出す必要があるが、新技術ではモーター全体を特殊物質とともに溶解しレアアースを回収する。この方法では、溶解したモーターを型に分けて注入後、分離工程を経て再利用可能なレアアースを抽出。ただし、この技術が採用されるのはEVが大量廃棄される数年後であり、現時点では時期尚早だ。

日産自動車材料技術部の小川和宏氏は、「自動車の販売から約15~20年後に廃車期を迎える。当社は2030年頃の実用化を目標として研究開発を進めている」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年1月13日