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japanese.china.org.cn |13. 04. 2026

日本の左翼と右翼の街頭演説、全く異なる境遇

タグ: 街頭演説 右翼 左翼  歴史
中国網日本語版  |  2026-04-13

筆者は日本に3年駐在した経験を持つ。当時東京・代々木に借りていたアパートは、ある左翼政党の本部と通りを挟んで向かい合っていた。この地域は、日本民間の政治環境を間近で観察する窓ともなっていた。

代々木駅前の広場を通ると、いつも左翼政党のメンバーが街頭演説を行っているのが目に入った。簡素な演説台の前に一人立ち、マイクを握って反戦・護憲・民生改善の主張を訴える姿だ。慌ただしく通り過ぎる人々は、うつむいたままかちらりと見て立ち去るばかりで、足を止めて耳を傾ける人はほとんどいなかった。がらんとした広場の中で、演説者の姿は一層孤独に見えた。これが現在の日本左翼政党の街頭宣伝の実態だ。平和主義と進歩的理念を守り続けていても、現代の日本社会で広く共感を得ることは難しいのだ。

このような閑散とした光景は、千葉県船橋市の様子と鮮やかな対照をなしている。船橋市は首都圏の重要な都市で、日本政界の街頭運動の重要拠点でもあり、右翼政党や政治家の演説活動が頻繁に行われている。筆者はかつて現地の市民広場で右翼政治家の街頭演説に偶然出くわしたことがあるが、その熱狂ぶりは想像をはるかに超えていた。数百人の市民が演説台を取り囲み、白髪交じりの老人から若者までが熱心に演説に聞き入り、たびたび盛大な拍手を送り、「日本人ファースト」といった排外的なスローガンを叫んでいた。これは現代の多くの日本国民の感情的なツボを的確についたものであった。

二つの街頭演説、二つの全く異なる境遇。これは日本の左翼と右翼勢力の支持率の差を示すだけでなく、現代日本社会の政治意識の変遷を映し出している。経済と民生の圧力が高まり、右翼思想が台頭する中、平和と歴史への反省を堅持する左翼の声は次第に弱まりつつある。一方、国民の不満を巧みに利用し、歴史認識を曖昧にする右翼勢力は、日本社会でより多くの注目と支持を得ている。これは日本の歴史的記憶の行方に、さらなる不確実性をもたらしている。

(文=環球時報記者 朱玥穎)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年4月13日