ホーム>>中国語講座>>中日対訳
中国の「バブル」が世界的経済危機まねく 郎咸平氏
発信時間: 2009-12-07 | チャイナネット

 

 

 

示唆に富む発言でたびたび注目を浴びてきた経済学者の郎咸平氏は6日、世界経済のモデル転換期における中国企業の発展チャンスと課題を取り上げた第2回蘇州商会年次総会で発言した。世界銀行のゼーリック総裁のスピーチをたびたび引用しながら、来る2010年への懸念を示し、「中国の資産バブルが爆発すれば、2010年には世界的な経済危機がもたらされることになる」と述べた。「国際金融報」が伝えた。

 

 “中国的资产泡沫如果爆破,将造成2010年的世界经济危机。”在昨日的世界经济转型期中国企业发展机遇与挑战暨第二届苏商发展年会上,一向“语出惊人”的著名经济学家郎咸平,数次引用世界银行行长佐利克的讲话,表达了对即将到来的2010年的担忧。

 

郎氏は次のように述べた。

2010年になると、中国は新たな危機に直面することになるので、「枕を高くして寝る」というわけにはいかず、より慎重な態度が必要だ。

 

郎咸平认为,进入2010年,中国开始遭遇新的危机,并不能高枕无忧,应当更加谨慎。 

 

現在、米国、アジア、欧州を含め、世界全体で人民元切り上げを求める圧力がますます高まり、この点を私は非常に懸念している。人民元が上昇を続ければ、経済への影響もますます大きくなる。また9月12日の(米国によるセーフガード措置の発動を阻止できなかったという)中国産タイヤをめぐる特別保護措置案件での中国の失敗を受けて、米国は一連の貿易制裁措置を取るようになり、こうした動きは欧州、アジア、南米にも広がった。これは輸出を主軸とする中国の都市経済にとっては大きな打撃だ。 

 

“目前,全世界包括美洲、亚洲、欧洲对人民币升值要求的压力越来越大,这里我非常担忧!”他表示,如果人民币继续升值,对经济的影响将会加大。其次,自9月12日“轮胎特保案”中国失败后,美国开始一系列贸易制裁,现已蔓延至欧洲、亚洲、南美洲,这对中国以出口为主的城市经济是一个很大的冲击。 

 

また最近は水、電力、石油、鉄鉱石などの価格も上昇し、中国経済へのコスト圧力を増大させている。金融の暴風雨が過ぎ去った後、国際環境は中国経済に対してますます敵対的になり、為替レートをめぐる圧力がますます強まっている。これと同時に、貿易制裁措置や貿易障壁もますます深刻になり、こうしたこと一切が中国企業に2010年はことのほか慎重な態度を取るべきであることを教えている。 

 

此外,近期水、电、油以及铁矿石等价格上涨,也给中国经济带来了很大的成本压力。他表示,在金融风暴过后,国际环境对中国经济越来越不友善,在汇率压力越来越大的同时,贸易制裁、贸易壁垒也越来越严重,这一切都在提醒中国的企业在2010年要格外的谨慎。 

 

郎氏は中国でしばしば話題になる不動産価格について、極めて大きな懸念を示した。11月26日にゼーリック総裁が中国に発した警告を引用して「中国の資産バブルが全世界の注目を集めている。上半期の大量の貸付資金の流入が資産バブル形成の第一歩であり、その後も事態は悪化の一途をたどっている」と指摘し、次のように述べた。 

 

至于为国人所始终热议的房价,郎咸平更是表示出了极大的担忧。他引用11月26日世界银行行长佐利克对中国的“警告”言论表示,中国的资产泡沫正在引起全世界的关注,上半年大量信贷资金的流入是造成资产泡沫化的第一步,从此持续恶化。 

 

私が最も心配するのはなにか。それは不動産価格急騰の要因であり、硬直的な需要ではない。北京、上海、広州、深センで採取したデータを分析した結果、ここ数カ月は現在の購買力のバロメーターである中・高級住宅やオフィスビルの賃貸料金が値下がりを続けており、ここから硬直的な需要の低下がうかがえる。こうした情況での不動産価格急騰は資金が推進するものだ。その内在的な原因が企業家が投資環境の悪化や生産能力の過剰のため、実体経済から不動産購入への転身であり、インフレリスクの回避を狙った大量の資金が不動産市場に流れ込むということである。こうして不動産価格は高騰し、大量の「バブル状態」を出現させ、政府がただちに対処しなければ、重大な結果をもたらすことになる。

 

“我最担心的是什么?就是房价猛涨的因素,并不是刚性需求。”郎咸平通过北京、上海、广州、深圳四地的数据研究得出结论:近几个月,代表中国目前主流购买力的中高档以及写字楼盘的租金不断下跌,意味着刚性需求的下跌;在这种情况下的房价猛涨是资金推动型,其内在原因就是对于企业家而言,投资环境恶化,产能过剩,转而从实体经济投身购买楼盘,大量逃避通货膨胀的避险资金涌入楼市,从而将房价炒高,产生大量泡沫,如果政府不及时处理,将会带来严重的后果。 

「人民網日本語版」2009年12月7日