11.インドのムンバイ
バー氏はインドのムンバイを、「ムンバイでは世界で最も強烈で価値ある嗅覚の体験を楽しめる。どこに行こうとも、濾過されていない排気ガスと廃水の濃厚で貫通力のある匂いに襲われる。海の生臭さ、熱帯の腐った匂いは、エアコンの排気やオリーブオイルを炒める匂いと渾然一体となる。しかも、ここはインドなのだ。お香の香りがさまざまなスパイスに混ざり、まさにいたれりつくせりだ。シナモン、ニクヅク、ライラックなどの匂いも鼻に入る。これはスポーティーで活力あふれる都市ならではの息吹だ」と評価している。