隣国の韓国と朝鮮も、箸使用の大国だ。朝鮮半島ではかつて、王、大臣、貴族が金銀の箸を使用し、一般人は鉄製の箸しか使えなかった。今日は美しいステンレス製の箸が主流だ。金属製の箸のどこが高級なのかは分からないが、韓国人の友人によると、かつて朝鮮ではどんなに貧しい人でも金属製の箸、椀、スプーンなどを揃えていたという。
木や竹の箸を使わないのは、朝鮮半島の料理は「赤」が中心で、箸が赤く染まるのを避けるためと言われている。また朝鮮半島の人々が焼き肉を好み、最も適した金属の箸を発明したという説もある。