商業銀行では、使えなくなった紙幣を回収している。それらの紙幣はいったいどんな運命をたどるのだろうか。成都の地図に書かれていないある秘密の場所では、毎日平均数トンにのぼる紙幣が廃棄処分されているという。
成都紙幣処理センターは1998年に設立された。センターの警備は厳重で、門には標識もなく、ここに入るには正式な紹介状が必要となる。紙幣が処理される建物に入るにはさらにもう一層の検査を通過しなければならず、鞄は預け、作業服に着替えなければならない。建物内の作業場に入るたびに、氏名や退出時間を詳しく記録する必要がある。
分別場には、作業員の数を超える数十個の監視カメラが取り付けられている。