急激な気温上昇が2100年から始まる。アフリカや南アメリカ、インドでは夏の気温が華氏110度を超え、毎年数千人が灼熱の大気により命を落とすという。
ヒマラヤをはじめとするアジアの高山では氷河の規模が21世紀の30%にまで縮小し、水資源は次第に減少する。加えて深刻な干ばつや人口増加によってアジアの水資源は深刻な危機を迎える。
ヨーロッパのアルプス山脈の巨大な氷河も完全に消失し、海は灼熱のために酸性となる。私たちの子孫はもはやグレートバリアリーフを見ることはかなわず、水族館以外ではサンゴ礁も見ることはできなくなる。
海面は3フィート上昇し、多くの人が家を失くし、島国のツバルやキリバス、マーシャル群島ではもはや人は生活できない。
沿岸に暮らす人は最大の被害者となり、アメリカでは1300万人が影響を受ける。22世紀までに世界の人口は95億人に達し、食糧や水、エネルギーの不足が新たな対立を引き起こす。