・遺言状。旅立ちのとき、右手に鉛筆を持たせてください
「遺言状。旅立ちのとき、右手に鉛筆を持たせてください…」「あっちでも描きますので…」「あのー出来れば三菱とステッドラーとトンボのそれぞれH、HB、B、2B、…」「あ、それと練り消しと字消し板とペン型消しゴムも要るな。それからえーと…」
ツイッターで1月13日にこのように投稿してから11日後。古谷さんは適応障害と抑うつと診断された。
古谷さんが鉛筆画に本格的に取り組みだしたのは3年前。知人の女性を描いたのがきっかけで、地元のテレビや新聞で話題になり、取材への対応が相次いだ。元々、一度に複数のことができないタイプ。精神的に追い込まれ、今年1月になり、電気回路の設計の仕事をうまく回していくことができなくなったという。
「自分の心の柱が仕事なのか絵なのかわからなくなり、会社を休んでしまった。それがきっかけで一気にうつ状態になってしまった」
現在は心療内科に通い、薬で治療をしているという。