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japanese.china.org.cn | 22. 03. 2017

ひとりの通訳から中国・アラブの文化交流大使へ・・・

タグ: 唐珺,同時通訳

通訳に必要なもの、それは地域文化への深い造詣

とりわけアラビア語から中国語へ訳す場合、アラブの文化的な背景を理解していることが通訳をするうえで大きな助けとなる。最も理想的なのは、アラブ文化を理解してからアラブ諸国へ行くことだと彼女は思う。その国の生活環境に深く溶け込み、アラブ人と身近に接することだ。彼女はシリアに一年滞在したことがある。まさにこの一年で、彼女はシリア文化、さらにアラブ諸国の文化を深く知ることができた。また中国国内で唯一、シリアの舞踏団に在籍した女性でもある。この経歴に言及すると、彼女はこう語った。「私は幼少期から踊りが好きだった。だからシリアに留学中、中国を訪れたこともある舞踏団の団長に会いにいったところ、舞踏団でシリアの民族音楽と踊りを研究する機会に恵まれた。その間、大小様々なステージにも立ち、舞踏団と共にヨルダン、レバノン、アラブ首長国連邦などの国も訪れたことがある。このときの経験は特に忘れ難いものである。当時、私はダマスカス大学の大学院で勉強するほか、アサド図書館で本を読む時間以外は、ほとんどシリア人の友人と一緒に過ごしていた。地元の知り合いの家で食事をしたり、下宿をさせてもらったり、アラブ各国の友人たちと話していくうちに、地元の人が飲む珈琲や紅茶、ドーナツなども好きになっていった。このときの経験が私のアラビア語のレベルを高めただけでなく、シリアの様々な面を更に踏み込んで知ることができた。そしてシリア文化やアラブ諸国の文化を理解するうえで、とても大きな役割を果たしたと思う。」

中国・アラブの民間交流大使

通訳をすることでの一番の収穫は何かと彼女に尋ねると、「アラビア語を勉強して10年余りになるが、中国とアラブ双方の民間交流に、自分が微力ながら力になれたことは、とても嬉しく誇りにも思う。実際、中国とアラブ諸国の民間外交を自ら経験したことは、とても有意義なものとなった。2016年には、北京外国語大学の学生芸術団と共にヨルダンを訪問したことがある。中国の伝統的なプログラムに加え、地元の歌や踊りのプログラムも準備し、行く先々で教師や学生たちの歓迎を受けた。また、一部の学生は中国語を勉強しており、熱心に中国文化を学んでいることもわかった。私はアラブ諸国のテレビ局から取材を受けたとき、これまで以上に相互交流の機会を増やし、文化をお互いに学んでいけるよう期待していることを伝えた。中国とアラブ諸国の民間交流で私自身が学んだことを通じて、これからも確実にやりがいのあることをやっていきたい。それが私の一番の願いだから。」



中国語対訳:

翻译需要深入地了解当地文化

在翻译过程中,尤其是从阿拉伯语翻译到汉语时,了解背景知识和阿拉伯文化对翻译工作有很大的帮助。唐珺认为最好的了解阿拉伯国家文化的方式就是走入阿拉伯国家,深入到语言环境中,近距离接触阿拉伯人。唐珺提到她在叙利亚待过一年,正是这一年,使她有机会深入了解叙利亚文化乃至阿拉伯文化。作为国内唯一一名加入过叙利亚茱拉娜尔舞蹈团的中国人,在谈及这个经历时,她说:“因为我自幼热爱舞蹈,在叙利亚留学期间拜访了曾经来访中国的茱拉娜尔舞蹈团团长。本着学习叙利亚民间音乐和舞蹈的想法跟着舞蹈团训练,期间我参加了舞蹈团大大小小五六十场演出,并随团访问了约旦、黎巴嫩、阿联酋等国家。这是一段特别难忘、有趣且有意义的经历。当时我除了在大马士革大学文学院上课、去阿萨德图书馆看书之外,其他的时间几乎都是跟叙利亚人待在一起,去当地人家里吃饭甚至寄宿,与各个国家的阿拉伯朋友聊天,慢慢地喜爱上了当地人的咖啡、红茶和甜点。这段经历不仅仅提高了我的阿拉伯语语言交际能力,更重要地是让我深入了解了叙利亚生活的方方面面,为我了解叙利亚文化甚至阿拉伯国家文化起到了非常大的作用。”

中阿民间交流的使者

当谈及翻译带来的最大的收获时,唐珺说,“我学习阿拉伯语十年有余,能够为中阿双边的民间交流奉献出自己的绵薄之力,我觉得既快乐又荣幸。亲身经历中国和阿拉伯国家之间的民间外交,与我而言是非常有意义的。2016年,我参加了北京外国语大学学生艺术团赴约旦、阿联酋孔子学院巡演活动,我们艺术团除了准备中国传统节目之外,也准备了当地特色歌曲和舞蹈,所到之处受到了各个中学、大学师生的欢迎和称赞,有些当地学生就此产生了学习中文、了解中国文化的渴望。我接受了阿联酋电视台《联合精神》栏目的专访,在节目中表达了增进交流互访、实现文化互鉴的期望。总之,通过我的所学为中国和阿拉伯人民的民间交流做一些实实在在且有意义的事情,是我最大的愿望。”

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月22日

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