「中国網」(記者:張天翼)は28日、村役場の公務員ながら中央メディアや省級政府ニュースサイトの評議員や管理を行っている遼寧省東港出身の馮文傑氏を紹介した。同氏はこれまで「全国郷村道徳好青年」、「好影響を与えるネットの模範全国100人」、「遼寧省の好青年」など、様々な賞を受賞している。2015年に「全国青年連合会」に推薦され、人民大会堂で行われた第12回全国青年連合会委員会全体会議に参加し、全国各地から集まった志のある青年たちと交流し、学び合った。
成長をし続ける「村の幹部」
2007年、23歳の馮文傑氏は遼寧省東港市前陽鎮の石橋崗村の村役場で会計の職を得た。その後、村の様々な仕事を受け持つようになった。 若い馮文傑氏にとって、仕事を始めたばかりの頃は分からないことだらけだった。紹介状の発行の仕方についてすら、村の人に怒られないようにかつての同僚に尋ねるようにした。当時、ある村民が、母親のために保険料支払削減の手続きをしに来た。相手の家庭状況を聞いた馮氏は、「政策上、子どもの多い母親はそのような待遇を受けることができない」と説明した。馮氏の予期せぬことに、相手は烈火のごとく怒りだした。そして彼の鼻をつまんで、「手続きをするまで放さない」と言われた。馮氏は初めて人に脅される経験をした。
馮氏は、「実のところ、似たようなことはどの村の幹部も常に味わっています。ですが、村の幹部が心から村民のために働けば、そのうち理解してくれるものです」と語る。馮氏が在籍する石橋崗村は、以前生じた問題から数百万元の債務を抱えていた。まとまった収入源もなかった。村の主要道路はすべて土の道で、人々の不満の種だった。2011年、馮氏を始め村の幹部は道路を舗装することに決めた。村民たちは積極的に募金を集め、幹部たちのリーダーシップの下、3年かけて村の主要道路をすべて舗装した。大小の様々な仕事は、馮氏にとって忘れがたい思い出であると同時に、それが同氏を若き村の幹部へと成長させた。2016年7月、前陽鎮に「安陽地区」が新設され、馮氏がその準備を含む全ての業務を担当することになった。この新たな任務に対し馮氏は、「自分の主な任務はやはり、しっかりと仕事をすることであり、市民のニーズを把握し、その代弁者になることだ」と述べる。