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japanese.china.org.cn |23. 04. 2018

中国、遠隔技術使い国外でシルクロード遺跡を初発見

タグ: 考古遺跡 遠隔技術

 


    遠隔考古は文字通り、遠隔技術を利用した考古研究である。厳格に言えば、野外で遠隔技術を利用して人類の昔の活動の名残や遺物を調査し分析・発見する、損傷のない新しい考古調査技術・方法である。


  遠隔技術には全局面、直観的、周期性が強い、広範囲という特徴がある。伝統的な野外考古と異なり、遠隔技術にはコスト面の優位性があり、人力と物資を節約でき、かつ環境の変化と人類活動の研究においても大きな役目を果たす。


  王心源研究員が率いる空間考古研究チームは史料、考古資料、学術文献などの記載に基づき、長年の経験を生かし、チュニジア中南部にスポットを当てて荒漠や地表の影響の少ないエリアで調査を実施。これらの特徴は遠隔考古において独特の優位性を発揮する。


  中国科学院遠隔・デジタル地球研究所は空間考古技術を使って多くの考古遺産を発見し、世界の多国と協力を展開し、世界先進レベルに達している。


  今回のチュニジアでの空間考古発見は古代ローマの軍事防衛システム、農業灌漑システム、シルクロード西端ルート、古代オアシスの変遷、環境の変化の研究に役立つ。


  また、中国人科学者は遠隔観測技術、衛星測位システム、地理情報分析システムなどの総合技術を利用し、文献の分析や実地調査で得た空間考古技術・方法を合わせて海外進出し、アジア・欧州・アフリカの関係国の遠隔考古遺跡発見・システムの研究を初めて主導した。これは中国人科学者の「一帯一路」沿線での国際共同研究レベルの向上につながり、空間考古学の新たな研究技術と方法のパターン化において重要な意味がある。


 

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